テタレ探訪

マレーシアでの生活の記録をぽつぽつと投稿します。迷走してます

留学を通して自分の食い意地の凄さを知る

先日のランカウイ島旅行にて、日本人ガイド付のマングローブツアーに参加した時のこと。

ボートには私たち夫婦を含め8人の日本人参加者が乗っていたのだが、そのうちの1人が大学生の女の子だった。現在タイに留学しており、この日は母と2人で観光しにきたのだという。

 

話を聞いていて、大学生いいな〜とかタイ行きたいなとか素直に思った。そして、私が大学時代に留学した国がもしタイとかマレーシアだったら今同じような生き方をしているかな?とふと思った。

 

大学2年生の夏休み、オーストラリア・ブリズベンに短期留学した経験がある。海外留学は入学前からやりたかったことの一つで語学を使う仕事にも興味があったので、もしかしたらこれが転機になるかなと思っていた。が、全然そんなことはなく2週間目くらいには帰りて〜と夜な夜な泣いてた。もちろん楽しいことやそこでしかできない体験もたくさんしたのだが、期待が大きかっただけに自分が少しでもこう思ってしまうことがかなりショックだった。それなりのお金と時間を費やしてもいたので、SNSでエンジョイしてるぜ的な投稿をたくさんして自分を鼓舞した。あとあの頃は本当に大学生活とバンド活動が楽しかったので、日本が恋しかった。

 

当時、私はオーストラリアの良さを十分に楽しみ尽くすことができなかったと思う。原因として語学力不足や日程的に他の都市に遠出できなかったということもあるが、特にオーストラリアの食費が高かったことだと考えている。「高かった」というよりは「コスパが悪かった」「自分の金銭感覚とは合わなかった」の方が適切な表現かもしれない。

 

曖昧な記憶だけれどコンビニで買う清涼飲料は3.5ドル、水でも2ドル。外食したらそんなに贅沢しなくても15ドルぐらいで済めば安い方だった。パスタセットはその店の一番安いものでも25ドルぐらいはしたんじゃないだろうか。当時のオーストラリアドルは1ドル=80〜85円と今より安かったとはいえ、日本に比べればかかる食費は2倍程。学生でそんなにお金も持っておらず、かといってじゃあもっと持っていれば羽振りよく使っていたかというと・・・性格的にその辺を割り切れないのが私という人間だと思う。値段に納得せず、「味の割に高いなあ」と思いながら食べること自体幸福度が下がる気がするので。

その上、印象に強く残るほど美味しい店があったかと言えば別にない。強いて言うなら、「ハングリージャックス」というハンバーガーチェーンによく行ったのを覚えている。理由は他でもない、留学生たちの行動圏内で1番コスパが良かったからだ。学校が休みになる土日、一緒のクラスの子と昼食を食べようと街を歩き回っても10ドル台以下の大丈夫そうな店が一向に見つからず、かなりの高確率で「うーん今日もハングリージャックスにするか」となるのだった。オーストラリアに行った話を知人にすると、「へ〜美味しい牛肉とか食べた?」とよく聞かれるが・・・言うまでもない。今思えばそれぐらいは奮発すれば良かった。

諸々のストレスの蓄積でバッドだった私にさらに追い討ちをかけたのが、ふとした時にSNSで見る自分のいないサークル合宿の様子や飲み会などみんなのキラキラした投稿。今回マレーシアに移住するにあたり思い切って全てのSNSをやめたのだが、この時のトラウマが一因である。

 

私がオーストラリアに5週間行って得た学びは

・私の人生における食の重要性(日本のご飯うまい!)

・経済的余裕=心の余裕であること

日本に帰ってきてからいろんな美味しいものを食べて泣きそうだった、まじ日本しか勝たん、絶対日本で働いて日本に骨埋めよと思った。そして今度旅行に行った時に過剰に値段を気にせずいろんなことを楽しめるように、ちゃんとお金を稼げる人間になろうとも。そういう経緯で大学卒業後は転勤なし堅め地元企業に就職したはずなのに、なぜか今はマレーシアにいて専業主婦をしている。しかも思ったより楽しい。人生はわからない。

 

話は戻って、そういうわけで私は日本より物価が安く、いつでもリーズナブルで美味しい(味については主観でしかないけど)現地料理や日本食チェーンが食べられるタイやマレーシアに留学している学生が心底羨ましい。もし国やタイミングがちょっと違ったら海外最高!てなってたかもと思わなくもない。たられば言っても仕方ないけれど。向かいに座っていた大学生の女の子には、どうか悪い人たちには気をつけて、たくさんいろんな経験をして楽しんでくれ〜と強く念を送った。

 

まあ何はともあれ、一回懲りた自分が今まともに海外生活できていることが誇らしい。これからもずっとマレーシアの辛すぎたり甘すぎたりする食べ物を、大好きな和食を美味しく食べられるよう健やかに暮らしたい。

あと学生時代に比べたら自由に使えるお金が増えたので、死ぬまでにもう一度オーストラリアには行きたいなと思っている。

 

最近電子書籍で読んだ。私のような人間は絶望します

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4択の迷路

気候が温暖で食べ物も美味しく現状マレーシアでの生活はかなり気に入っているのだが、それでもどうしても好きになれないところはある。

車道。

車とバイクの運転マナー、歩行者の人権の無さ、ていうかそもそも道路の敷き方がおかしい、とかとにかくその全てが。

 

www.mtown.my

2023年の交通事故死者数は日本の2,678人に対してマレーシアが12,417人。約4.6倍。人口が日本の3〜4分の1なのにだ。車両の損傷など軽微なものも含めた交通事故件数全体としては約60万件に上るとのこと。1日あたり1,600件以上起きているということになる・・・想像を絶する数字だ。これはあくまで報告されている件数でしかないため、当て逃げや何らかの理由で示談になったケースも含めると果てしない数になるだろう。

 

マレーシアに来た初日、空港からホテルへタクシーで向かったときも終始車内でビクビクしていたことを覚えている。100km/h前後で走っている横をビュンビュン通り過ぎていく車や、車と車の間をすり抜けていく2人乗りのバイク(しかもめちゃくちゃ軽装)、ウィンカーを付けずに車線変更を繰り返す前方車、異常に狭い車間距離、無茶な割り込み。幸いこの日のドライバーはちゃんと方向指示を出すし変な運転はしないタイプの人だったけれど、周りの道路状況にビビりすぎてウワッとかエー!?とか変な声をずっと垂れ流していた。この辺でマレーシアでは絶対運転しないと早くも決めた。国際免許取得にかかった安くない手数料返してくれ、とすら思った。

 

というわけで運転は夫に全任せなのだが、KL市内を自分たちで運転するようになってから交通事情の酷さを更に思い知ることとなる。

まずとにかく道路がメチャクチャなのだ。4車線の分岐の仕方も実にバラエティに富んでいる。しかも左右に分かれた道がどちらも右方向にカーブしているとか、狭い間隔でいくつも分岐があるとかでナビを使っていても頻繁に道を間違う。こことここ繋いじゃえ!どうしようもないなら新しく高架作っちゃえ!みたいな感じで思いついた順に無計画に道を作っていったらこんなことになっちゃいました〜ちゃんちゃん、みたいな感じなのでしょう。私がもしその会議に出席していたら全力で反対していたのに。

 

道を間違ったとき、路肩に停めてルートを調べ直そう、空き駐車場に入ってきた道を戻ろう、コンビニでちょっと一息吐こう、と思うでしょう。

ここには無いのです、そんな場所は。全く無いわけじゃないけどね。でも極端に少ないよ。なんてったって道のために作られた道なんだから。間違ったら最後、走り出したら止まれない。Google Mapが示す、ポケットに入れっぱなしにしてたグチャグチャのイヤホンコードみたいな道を、回遊魚のようにただひたすら走り続ける。到着時間は一向に短くならない。穏便な夫が運転中「アアアア!!!!!」と言って帽子を足元に叩きつけるくらい、KLでの運転はストレスが溜まる。

家まで20分で着くはずだったんだけど・・・てかこの曲3周目じゃない?(30分のプレイリスト)

 

じゃあ車なんて使わなきゃいいじゃん、と思うが超車社会のこの地ではそうもいかない。スムーズに行けば車で15分で行ける距離が公共交通機関の乗り継ぎと徒歩で1時間半以上とかかかるのが当たり前。しかも徒歩ルートはちゃんと整備された歩道がなく歩行者用信号はおろか、横断歩道すらも無い道だったりする。夫の会社も車以外の交通手段では通勤が難しい。日本より格段に安いとはいえ、毎回タクシーを使うというわけにもいかないのです。

 

 

バイクに乗ることが趣味の私の父は、休日になるとよく県外まで遠出していた。そんな父について、ずっと前に母がこう言っていた。朝出かけていく父の後ろ姿を見ながら、毎回「もうお父さんに会えるのはこれで最後かもしれない」という気持ちで送り出していると。

私は今まさに夫に対してその気持ちになっている。週5で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変わりゆく地元

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新潟駅の高架化もう完成しそうらしい。と、母親から連絡が来た。

 

自分の身近な駅がついに完成すると思うとなかなか感慨深い。ただ工事が長すぎて、自分の中の思い出の駅舎像みたいなのは一切ない。それぐらい長く、中学生の時に少し背伸びして友達と福袋を買いに地元からここまで遠出してきた時も、大学生になって毎日通学で利用していたときも、ここから徒歩5分ぐらいの場所に住んでいた新社会人時代もずーーーっと何かしら工事をしていたり中途半端な状態だったので。県庁所在地の駅が生まれ変わるのってこんなにも時間がかかるのかと改めて思う。新潟駅と共に、私は大人になった。

東京に住んでいたここ数年はその経過を間近で見ることはできなかったけれど、それでも月1とかそれ以上、地元の友達がびっくりするほどの頻度で何かしらの用事で帰省していた。その度にやっと新潟にもスリーコインズができたんかーとか、出口がまた新しい迷路になってるなとか、目まぐるしい変化に困惑しつつも毎回楽しみにしていた。あとちょっとのところでマレーシアに移住することになってしまったのは結構悔しい。次に行けるのはいつになるやら。

 

駅ビルCoCoLoのリニューアルイベントは一昨日から開催されているようだ。「ニイガタ バル★麺横丁」とかいう場所ができたらしく、そこを取材しているローカル番組の一場面も母親から送られてきた。

その横丁への出店店舗然り、新しいココロには今までバスや車がないと行きづらかった新潟市内の人気店や、そのほか新潟初出店チェーンもたくさん入っているそうで。さっきホームページを見ながらへえ〜新潟にも成城石井が、牛タンの利久が、ゴンチャが、とひとりごちたところだ。

 

県外に住む友人から新潟駅周辺のおすすめを聞かれたときのあるあるとして、「ここ美味しいです!バスとか車じゃないとちょっと厳しいですけど・・・」と遠慮がちに勧めてしまうというのがあった。それ程車社会だったので、駅にいろんなものが集約されてそこだけで観光地として楽しめる場所になるならとても喜ばしい。この車社会の地で頑なに車を持たず徒歩!チャリ!電車!で生き抜いていた私のような地元民からしても相当ありがたいと思う。

 

その一方で、古町地域周辺はどうなってしまうのだろうというのが不安だ。新潟駅から徒歩で40分、バスで10分ほどの場所にあるかつての中心繁華街。新卒入社した職場や何度も出演したり客として観に行ったライブハウス、思い入れのある喫茶店や居酒屋がたくさんある場所である。郊外ショッピングモールの進出などによってずっと前からシャッター街化が進んでおり、言い出せばキリがないほど思い出の場所は無くなっている。ついにはシンボル的存在だったあの三越まで閉店しまった。あれはもう4年も前のことなのか、と思う。駅リニューアルが今後の古町にどれほどの影響を及ぼすのだろうか。このままどんどんオフィス街になってしまっては困る。そこにあってくれ、私の好きな場所たちよ。

 

 

県庁所在地にあるものとしてはだいぶ古く、その上迷路のようだと不評だった新潟駅がどんな変化を遂げているのか、自分の目で確かめられる日が楽しみである。また、かつてその迷路に巻き込まれて散々な目にあった県外の方にもぜひまた訪れてほしい。

それから次新潟に帰った時は古町にも訪れて、懐かしいなあと思いたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【リペ島】タイ最後の楽園での3日間を通して感じたこと

4/8〜10

充実していたマレーシア・ランカウイ島での2泊を終え、ついにリペ島に上陸する日がやってきた。「タイ最後の楽園」とも呼ばれ、空港も旅客船用の大きな港もない秘境リゾート。

フェリーでマレーシアの離島からタイの離島へ。飛行機以外の乗り物で国境を越えるのは初めての経験である。

 


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港にて出発時間の2時間前からチェックイン。このこぢんまりとした建物に100人以上の旅行者が集まり、イミグレーションカードの記入やらIDチェックなど全ての出国手続きを済ませられるのだからすごい。赤ちゃんを連れた家族やカップル、友達グループなど様々な観光客のあらゆる言語が飛び交っている。

 

出国手続きをしつつ飛び回る蚊たちと格闘しながら野晒しのロビーで1時間程待機した末、フェリーへと乗り込みついに出発。

 

リペ島までの航海は2時間足らずだが、タイはマレーシアよりも標準時刻が1時間遅れているため船の中で時間が巻き戻る。まるでワープしたような気分になる。


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ビーチが見えるところまで近づくと、小型のボートに乗り移って陸へと移動。ロープなどでフェリーと簡易的に繋がれたボートに、乗務員さんたちに助けられながら乗り移る。事故とかでない限りこういうシチュエーションはないと思っていた私にとっては、なかなか衝撃的な体験であった。陸からかなり離れたところでも珊瑚礁や魚の様子が鮮明に見えるくらい透き通った海。

 

まさかのビーチにある入国審査会場

大変だったのはここから・・・。職員が入国者一人一人の氏名を読み上げてパスポートを手渡していくのだが、これが長い長い。しかも同行者はまとめて呼ばれるという以外に何1つ規則性がない。アルファベット順というわけでもなく、国籍もぐちゃぐちゃである。暑い。1時間ほど待ち続けてそろそろ終盤だろうと思った頃、ようやく私たちの名前は呼ばれた。

途中で、出国手続きを済ませた順ではないということも確実にわかった。なぜならランカウイで集合時刻を大幅に遅れてやってきた人がかなり序盤でパスポートを受け取って出発していったからだ。こんなことなら、ランカウイのホテルでの朝食バイキングをもう一周してゆっくりお腹いっぱい食べたかった。律儀に2時間前厳守で港に着いたというのに・・・

 

なんだか損したような気分になっていたが、きっとここには私のようにこんな些細なことを気にしたり、イライラしたり、急いでいる人は誰もいない。

と、この島についてからすぐにわかった。そんな雰囲気だった。

どこまでもスローでアナログで、自由な場所だと思った。

 

 

ビーチすぐの商店街を歩く夫、その後ろから私

長閑な商店街のおしゃれカフェで昼食をとり、そのまま歩いて宿へと向かう。道中で僧侶や寺院を見かけ、仏教国に来たことを改めて実感した。

先ほど入国手続きをした場所は島の南側、私たちの宿は北西側のサンセットビーチにある。リペ島のほぼど真ん中を端から端まで横断するような形になるのだが、徒歩距離にして僅か20分程。それぐらい小さな島だ。

 

フロントでの手続きを終え、スタッフさんに案内してもらったコテージ

 

チェックインしてからは特に予定もなかったので、とりあえずサンセットビーチに出てそのままただボ〜っとしてみた。ちょっと海に入ってみたり、読書をしたり、綺麗な貝殻や角の取れたガラスを集めてみたりする。思いついたことを一通りやり終えたあとは、夕日が沈む19時過ぎまでイスに座って海を眺めた。

先ほど一緒にフェリーに乗ってきた大勢の人々はみんなどこに行ってしまったのだろう・・・というくらいビーチに人は少ない。派手な音楽もなく、周りから聴こえるのは知らない言語と波の音だけ。ゆっくりと時間が過ぎていく。

 

コテージの窓から海を見てゴロゴロしたり、カウンター席で朝食を食べながら潮の満ち引きや魚の群れをただ眺めたり。美味しいタイ料理屋を求めて街を歩き回り、大好きなシンハービールをたらふく飲んだ。ただ3日間そこに居て、帰った。

 

 

 

移動のなかった2日目は海岸沿いを反時計回りに、ただあてもなく突き進んだ。探検だった。

ビーチの先の岩場を越えると新たなビーチが見えてきて、幾つものコテージの群れがある。白浜で肌を焼くセレブたちを横目にさらに歩くと果てにはまた岩場があって、泳いで進むとまた違うビーチが出現する。海を覗くと水族館でしかみたことのない鮮やかな熱帯魚や毒々しい色のイソギンチャクが優雅に暮らしている。

RPGで新たな街を開拓していくような気分だった。歩いてまわれる島とはいえ、いざ一周しようとすると意外とでかい(3分の2くらいで諦めた)。

かなりの数の宿泊施設や飲食店があるような気がしたが、ネット調べだとリペ島の定住人口は約800人とされている。まじ?と思う。

 

 

海岸沿いに連なるリゾート村を横切り、少し内陸に入るとそこには島民の暮らしがある。

トタン屋根で高床、平屋で玄関に扉のないザ・東南アジアの家々。家事に勤しむ女性や、手伝いをしたりその周りで遊んでいる子供たち。ここから目と鼻の先にあるセックスアンドザシティとかバチェラーのようなラグジュアリーな空間とはあまりにも対照的で、強烈なインパクトとして残っている。

私生活だけではなく、繁華街で働いている島民の様子からも前近代的な印象を受けた。この日の夜行ったタイ料理レストランで配膳を手伝っていた小学生くらいの男の子、ゆりかごに入った赤ちゃんをあやしながらレジ打ちをする女性・・・私が生まれる何年か前の日本社会ってこんな感じだったんだろうな、がそこにはあった。「子供が多い」という印象もその1つと言えるかもしれない。この島の子どもたちは学校でどんなことを学んで何を考えていて、どんなふうに世界を見ているんだろう。YouTubeとかみるのかな。将来の夢ってなんなんだろう、とか。考える。

マレーシアでも度々感じることだが、みんな(ストレスがなさそうと言ったら語弊があるので)楽しそうに働いているところが好き。ホールスタッフ同士で談笑したりお客さんからタバコもらって普通に勤務中に吸ったり、タクシーのドライバー同士がすれ違いざまに会話したり。日本だったら確実に苦情で一発アウトだろみたいなのもあるけれど、気を遣われすぎるよりはリラックスできることもある。あと自分もこういうマインドで働けたらな、とちょっと羨ましい(今ニートだけど)。

 

 

前述したようにリペ島は決して便の良い場所ではなく、なんでこんな辺鄙なところにこぞって旅行者が通うのだろう? と思っていたが、実際に過ごしてみるとわかる。

私は旅行に行くと折角来たからにはあれしなきゃ、ここに行かなきゃ、できるだけ多くのものを見て多くのものを吸収しなきゃ。制限時間内にできるだけ多くのスタンプを集めねば、となってしまう性分である。

リペ島はビーチとリゾート以外にこれといった観光地があるかと言えば無いが、別にスタンプラリーをしなくても、ただここに滞在しただけで価値のある時間を過ごしたと思わせる魅力があった。いろんな人が思い思いに過ごしていて、調べてないけど別にモデルコースもないのだろう。最終的には自分の境遇とか国籍とか体型とかどうでもいいやという、なんかそんな気持ちになっていた。近いうちにまた訪れたい場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ランカウイ⑥】クアタウンBayview Hotel Langkawiでの2泊

bhl.bayviewhotels.com

ランカウイ観光の拠点として4/8〜10までお世話になりました。

 

ランカウイ島はかなり広く主要エリアも複数ありホテル選びにはかなり悩みましたが、リゾート地でのんびり〜というよりは現地の方の生活を身近に感じたい!という気持ちの方が強かったため、地元の人が多く居住していてローカル色の強そうなクアエリアに決定。

(レビューを見ても「海重視ならクアタウンはやめとけ!」みたいなコメントを目にするので、ビーチを楽しみたい方にはパンタイチェナンやタンジュンルーなど別エリアの方がいいのかもしれません。)

 

あとはコスパと口コミ。絶大な信頼を置く愛読書『地球の歩き方』に掲載されていたのも決め手となりBayviewに決めました。

 

7階海側の客室から見える景色。ビーチはないとはいえ海はよく見える! 新名所マハタワーも含めとっても絵になる景色

お部屋内の写真は撮影するのを忘れてしまいましたが・・・

アメニティも不足なく、広くて使いやすいツインルーム。

築年数は結構経っているように感じましたが、綺麗に清掃されているなという印象。地方都市の老舗シティホテルに泊まっているような気持ちになった。

 

 

朝食バイキング

会場入口。ハンドメイド感が可愛い

会場全景。マレー料理、中華、インド料理など多種多様なおかずがズラリと並ぶ

2日目朝に食べた大好きナシレマ、その他点心やハッシュドポテト、チキンソーセージなど

2日目の2周目に食べたなんか鶏の麺?これが一番美味しかったかも

3日目。あまり時間がなかったのでおかゆと点心と気持ちばかりの野菜

Bayviewは朝食のレビューが高く、本格中華が食べられる!ということで期待していたのですが、満遍なく色々食べてみた結果個人的には中華系おかずよりやっぱりマレー系料理が美味しいなという感想。ナシレマと麺料理が最強です。

あと日によって微妙に料理のラインナップが変わるらしい。昨日の朝あったロティチャナイ、今日食べようと思っていたのにないじゃん!!となって悲しかった。

 

ルームサービス

2日目の昼、ホテルから出たくなくなってしまったので思い切ってルームサービスを注文。ちなみにこれが自身の人生初ルームサービス。

ハワイアンピザとチキンサテー。港町を眺めながら優雅なランチ(食べかけ)

電話注文時にキャッシュorカード?と支払い方法を聞かれ、料理受け取り時に決済するスタイル。

他にもハンバーガーや麺料理などメインドリンクともに豊富なラインナップでした。

 

 

スパ

ホテル内3Fにはスパが。45分のフットスクラブ&マッサージで88RM(2,700円ほど)、割とお得に感じたので予約してゴー(調べてもホテルの内線がよく分からず、わざわざ部屋から外線を使った・・・)。

bhl.bayviewhotels.com

結果的に足裏も踵もツルツルになって大満足だったのですが、施術中に提供されたものが衝撃的すぎて動揺してしまう。

ハーブティ(これはわかる)と大量のにんじんスティック(???????)。

「これがマレーシアンスタイル・・・?」と担当のお姉さんに聞いてみたものの、「そういうわけじゃないけど〜栄養がとてもあって〜・・・」みたいな曖昧な答えしか返ってこない。なんなんだこれは。

マッサージ中、付け合わせのソースも特にない素・にんじんスティックを首を傾げながら食べる。うーん食べ合わせ?と思いながら時々飲むハーブティ。ボリボリボリという私の咀嚼音とガムラン音楽だけが響く室内。

困惑しながら10本ぐらいあったにんじんスティック完食。完食したやつ初めてだよ(笑)とか裏で笑われてたらどうしよう。若干心配だ。

傾げすぎて首が直角に曲がりそうでしたが、なんか面白くてよかったです。

 

〜訪問した周辺施設や飲食店〜

マハタワー(徒歩〜10分)

高層ビルの少ないクアで一際目を惹くマハタワー。GoogleMapには20時まで営業とあるけれど、最終入場は”18時”でした。ご注意を

ちなみに私は19時に行った。

 

ランカウイ伝説公園(Legenda Park)とその周辺(タクシーで10分、徒歩で30分)

名物でかいワシ。西日が映える・・・!

Legenda Park入口。まるでテーマパークのよう

まっすぐと伸びる散歩道。ここで毎日散歩できる生活いいな

川向こうに見えた謎のオブジェ。川向こうにあるのでなんだかよく分からず通り過ぎてしまった

そこかしこにある動物や架空の生物のオブジェ。これらが伝説公園たる所以でしょう

公園内を歩いているとマレーシアの国鳥サイチョウやサル、リス、トカゲなど様々な野生動物たちとの出会いがあり、まるで動物園を散策しているような気分になれます。

 

Water Garden LGK Restaurant 水乡海鲜饭店(徒歩5分)

タイガービア鬼安、本格中華がうまい

 

Restaurant Shark Fing(徒歩10分)

大好きなマレー料理バクテー。地元民に愛されている感のある人気店です

 

 

ざっとこんな感じでしょうか。クアの中でも高層ビルで目立つBayviewはランドマークとしても優秀で、方向音痴の私でも迷わず帰ってこれる点も良かったです。

 

周辺施設へのアクセスも◎

またここにも泊まりたいが、他のリゾートエリアも気になるところ。

 

【ランカウイ⑤】ランカウイ倶楽部「マングローブ・クルーズ」に参加してみた

4/7(日)ランカウイ島2日目は、マングローブツアー

 

maps.app.goo.gl

 

東南アジアで最初にユネスコジオパークに登録されたというランカウイ島。

日本(の中でも雪国)で27年間生きてきた私としては、熱帯雨林マングローブジャングルはもはや未知の世界、、、

南国ビーチと同じぐらい楽しみにしてきた、今回の旅行のメインイベントです。

 

langkawiclub.com

今回はこちらのランカウイ倶楽部のマングローブ・クルーズ(10時〜14時)に夫と私の2人で参加させてもらいました。

決め手は主に以下の通り。

 

①日本語で説明を受けたい!

②スケジュールなどホームページの説明がとてもわかりやすい

③(カヤックではなく船にした理由)日焼け対策にそれほど気合を入れなくて大丈夫そう

④(午前中からのツアーにした理由)蚊に刺されるリスクを減らしたい

 

本当はカヤックもやってみたかったのでかなり悩んだのですが、ホテルに帰ってから遊ぶ体力のことなどを考えるとクルーズのほうがいいかなあという結論に至りました。

 

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予約メールの返信にはカタコトじゃない日本語の説明!ありがたや・・・

また、緊急連絡先として担当者さんのLINEIDを教えてもらえるのも非常に安心。

 

以下、4時間にわたるジャングル体験の様子をレポートしていきます。

 

 

【9:30】ホテルにドライバーさんがお出迎え

ホテルのロビーで待っていると、日本人の2人組に気づいたドライバーの方が声をかけにホテルまで来てくれ、車に乗り込む。送迎付きでタクシーを呼ぶ必要がないところも嬉しいポイント。

ハイエースだったので他のツアー参加者もいるのかと思いきや、同乗者は助手席に乗っていたドライバーの娘さん(小学生くらい)のみ。

クアタウンからタンジュンルーまで30分ちょっとのドライブです。

 

 

【10:00】タンジュンルー船着場到着

到着するとすぐにランカウイ倶楽部スタッフのTakaさんがお出迎え。

日に焼けた肌とガッチリした身体がいかにも南国のオトコ感・・・。明るくとても爽やかな方です。

こういうマレーシアで働いている日本人に出会うと嬉しくなって、出身地とかここに来た経緯とか質問責めしたくなってしまう。今回はそんなチャンスはなかったが。

お土産ショップも併設の船着場。ランカウイ倶楽部以外にもさまざまなツアーの拠点となっているようで、大勢の観光客でごった返していました。

ホテルですでに虫除け対策はバッチリしてきたのですが、船着場に充満するスプレーの香りに誘発され、私たちもここで追いスプレー。水辺だしデング熱怖いね。

 

 

いざ出発!

思った以上にボートが密集している船着場

 

虫除け対策&トイレを済ませたらいよいよボートへ。

朝の送迎車が貸切だった時はもしや今回のツアーも貸切・・・?という不安と期待がありましたが、私たちの他に日本人参加者が6名いました。それぞれ別のタクシーで集まったようです。

 

 

 

マングローブ林やビーチを眺めながら海へ

ランカウイ島やマングローブ林の基本的な説明を受けながら、まずは海へと繰り出します。

天気が良い〜〜!!最終的にはタイの電波を拾ってしまうぐらい北上しました

移動しつつ時々船を停めてマングローブの葉っぱを手に取ったりしながら、植生や地理的な特徴について丁寧に説明してくれるスタッフのTakaさん。

説明の中に「インド洋」という言葉が出てきてなんか感動する。地理の授業で聞いた以来耳にしていなかったであろう単語。そうか、ここはインド洋なんだ。自分の人生でまさかここに足を踏み入れることになるとは。

 

ランカウイ島の周りには小さな島がいくつも散らばっていて、ただ海を駆けるだけでも次々と移り変わっていく景色が楽しい。

島の一つ一つは岩っぽくて草木が生い茂っている。

個人的にはちょっと宮城の松島に行った時のことを思い出した。実際に松に似た感じの、意外と日本的な木も生えていたりする。

 

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途中たくさんのツアーボートが群がっている島が。特に熱帯魚が多く生息するエリアらしく、シュノーケリングをしている団体もたくさんいる。


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・・・が、全く魚が見えない。

実際にはうっすらと見えていたりもするのですが、思ったよりも海の透明度は低めでなんだかショック。

これだけ見るとランカウイ島の海って汚いのでは?と思っちゃいそうなのですが、Takaさん曰くタイミング次第で透き通った海も見れる!とのこと。

ランカウイ倶楽部のHPにて詳しく解説されています

langkawiclub.com

 

超簡単に要約するとランカウイ島の海は

満月、新月のとき→濁っている 半月のとき→綺麗 なんだそうです。

そのためランカウイ島のレビューはその人が訪れた時期によって大きく変わるのだとか。自然って面白いですね。

島のコンディションてそんな短いスパンで変わるの!?と腹の底から「へえ〜」という声を出してしまう私。

運悪く透明度の低い時期に当たってしまった、それでも綺麗な海が見たい!という時は船でリペ島まで行くのがおすすめとのことです(ランカウイ島から約2時間程度)(ちなみに私たちは明日行きます)。

 

こちらはコウモリのいる島。洞窟以外でコウモリ、初めて見たかもしれない。

明るいところで見るとなんだか印象が違う。

コウモリのぶら下がっている場所を見ると、雨季か乾季かおおよその判断ができる(!)なんていう豆知識も教えてくれました。ちなみに4月7日時点ではちょうどその間ぐらい、季節の変わり目らしいです。

 

 

広大なマングローブ林を堪能

海から再びマングローブ林へ。

餌に釣られて集まってくるランカウイのシンボル、ワシ。笑ってしまうほどいっぱい飛んでる

マングローブの種子についての説明。棒のような形状で、地面に落ちることで新たな木が芽生える

Takaさんに撮影していただいた夫とのツーショット。他にも様々な場所で撮影してもらえます

風景を見渡したり話を聞いたりと忙しく写真はほんの一部しか撮っていませんが、マングローブの生命力や自然の凄さにとにかく圧倒されっぱなしでした。

船が進むにつれて微妙に構造や大きさが変化していくマングローブ林、倒れかけてもなお方向を変えて自立しようと踏ん張っている木々、突如現れる巨大な地層などなど・・・

さらに有識者の説明が加わることで解像度が半端ない。

 


コウモリ洞窟を探検

マングローブ林の中に現れる堅牢な建物がコウモリ洞窟の入り口。

Takaさんより参加者へ懐中電灯が配布され、洞窟内へと進みます。

 

 

中は超立派な鍾乳洞! フラッシュを炊かなければ撮影OKとのことでした

 

大量のコウモリ(ブレブレのやつしかなかった)。

普段ならウワッと心の声が出てしまいそうですが、先ほど明るいところでコウモリを見てきたからかなんか耐性がついた気が(笑)。天井がかなり高めだったこともあるかも。

ほんとは怖くもなんともなくて大人しくて可愛い動物なのに・・・映画などの影響であまり良くないイメージがついてしまったような気がするなあとTakaさん。すみません。私も良くないイメージを持っていた側でした。

実際にずっと観察していると親子でくっついているコウモリとか結構かわいい。これからも動物への先入観とか子供の頃のトラウマとかをできるだけわすれて動物と触れ合えたらいいなと思うし、意識していきたい。

 

希望者のみ、浅瀬をジャブジャブ歩きさらに奥まで鍾乳洞を探検。サンダルを履いてきてよかった

 

【13:00過ぎ ツアー終了&順次解散】

その後景色を見ながらゆっくりとスタート地点まで戻り、解散。

※HPでは行程に昼食が含まれていますが、当面の間食事なしのツアーとなっているようです(2024年4月23日時点)

待合場所で送迎タクシーを待ちながら、参加者の中にはTakaさんにおすすめの観光スポットや飲食店を訪ねている方もいました。

 

数分待機したのち、行きと同じ運転手さんがお出迎えに。このタイミングでTakaさんに直接現金でツアー料金のお支払いをしました。

 

 

【総まとめ】

結論、とても楽しかったです(これに尽きる)。

やっぱり英語のガイドさんと日本語のガイドさんでは、当たり前だけど全然理解度が違う。解説も本当に詳しくわかりやすくて大満足でした。今度鹿児島や沖縄にある日本のマングローブ林も見に行ってみたい。

(強いていうなら、期待していたコツメカワウソちゃんなどが見られなかったのが残念!今度また参加したい)

 

また、私たちが参加したお昼頃は満潮に近い時間帯で、夕方のツアーではまた違った表情のマングローブ林が見られるのだそう。

次は時間を変えて、また海が綺麗な半月の時に行ってみたいなあと思います。

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ランカウイ④】免税の島で楽しむビールと中華

4/6、ランカウイ島1日目の夜。

 

ホテルでダラダラとしていたら日が暮れてお腹も空いてきたので、クアタウンの繁華街に繰り出す。

 

特にプランはなかったのですが、とりあえずナイトマーケットのあたりまでぶらぶらと散歩。

 

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土曜夜にもかかわらず道中は意外と閑散としている。シャッターが閉まっている店も多い。

チラホラとやっている店もあるが、大体中華系。ハリラヤが近いので、マレー系のお店はお休みに入っていたりするのかな?

 

 

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と、思っていたが10分ほど歩いて着いたナイトマーケットは、マレーシアやタイ料理を出している屋台がいくつか並びかなりの賑わい。

主に断食明けの現地の方が集まって、家族や友人たちと食事を囲んでいる様子。

 

 

...ここで食べようかとも思ったのですが、私たちは道中で何店か目にした中華の方に惹かれてしまい、来た道を引き返して大通り沿いの中華料理店へ。


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Water Garden LGK Restaurant 水乡海鲜饭店
+60 12-473 7332
https://g.co/kgs/JykKuhV

 

島に来て海沿いを歩いていたこともあり、なんだか海鮮を食べたい気分だったので、大通りの一角にあった海鮮が強そうな中華料理店へ。

テレビやMVで観たことのあるようなザ・中華屋な店内、雰囲気にテンションが上がる。

 

外席で夏の夜風を浴びながら飲む酒、本当にうまい。最高。

 

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車道を堂々と往来する野犬たちも眺めながら。この子達めちゃくちゃ車慣れ&人慣れしている。

狂犬病のリスクを考えると下手に近づけないのですが

 

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シンガポールTiger Beer、小瓶が1本ほぼ3.5RM(約113円)。破格!ジュースよりも安いぜ

タイガーはマレーシア飲食店で扱っているビールとして大定番なのですが、家の近くの店で同じものを頼むと20RM台、6倍ぐらいはするよ...

免税の島恐るべし。酒飲みの友達が来たらここに一緒に来て少し羽目を外してみたい。

 

結局この日は空芯菜と麻婆豆腐、カニチャーハンを注文。どれも美味しく、ビールをたらふく飲んでRM80(約3,200円)前後と大満足の夜ご飯だった。

 

ランカウイに限らずマレーシアは中華系のお店が多く、リーズナブルに本格中華を堪能できるところがよい。

家の割と近く、KLのチャイナタウンなどももっともっと開拓していきたいなという気持ちになった。