テタレ探訪

マレーシアでの生活の記録をぽつぽつと投稿します。迷走してます

変わりゆく地元

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新潟駅の高架化もう完成しそうらしい。と、母親から連絡が来た。

 

自分の身近な駅がついに完成すると思うとなかなか感慨深い。ただ工事が長すぎて、自分の中の思い出の駅舎像みたいなのは一切ない。それぐらい長く、中学生の時に少し背伸びして友達と福袋を買いに地元からここまで遠出してきた時も、大学生になって毎日通学で利用していたときも、ここから徒歩5分ぐらいの場所に住んでいた新社会人時代もずーーーっと何かしら工事をしていたり中途半端な状態だったので。県庁所在地の駅が生まれ変わるのってこんなにも時間がかかるのかと改めて思う。新潟駅と共に、私は大人になった。

東京に住んでいたここ数年はその経過を間近で見ることはできなかったけれど、それでも月1とかそれ以上、地元の友達がびっくりするほどの頻度で何かしらの用事で帰省していた。その度にやっと新潟にもスリーコインズができたんかーとか、出口がまた新しい迷路になってるなとか、目まぐるしい変化に困惑しつつも毎回楽しみにしていた。あとちょっとのところでマレーシアに移住することになってしまったのは結構悔しい。次に行けるのはいつになるやら。

 

駅ビルCoCoLoのリニューアルイベントは一昨日から開催されているようだ。「ニイガタ バル★麺横丁」とかいう場所ができたらしく、そこを取材しているローカル番組の一場面も母親から送られてきた。

その横丁への出店店舗然り、新しいココロには今までバスや車がないと行きづらかった新潟市内の人気店や、そのほか新潟初出店チェーンもたくさん入っているそうで。さっきホームページを見ながらへえ〜新潟にも成城石井が、牛タンの利久が、ゴンチャが、とひとりごちたところだ。

 

県外に住む友人から新潟駅周辺のおすすめを聞かれたときのあるあるとして、「ここ美味しいです!バスとか車じゃないとちょっと厳しいですけど・・・」と遠慮がちに勧めてしまうというのがあった。それ程車社会だったので、駅にいろんなものが集約されてそこだけで観光地として楽しめる場所になるならとても喜ばしい。この車社会の地で頑なに車を持たず徒歩!チャリ!電車!で生き抜いていた私のような地元民からしても相当ありがたいと思う。

 

その一方で、古町地域周辺はどうなってしまうのだろうというのが不安だ。新潟駅から徒歩で40分、バスで10分ほどの場所にあるかつての中心繁華街。新卒入社した職場や何度も出演したり客として観に行ったライブハウス、思い入れのある喫茶店や居酒屋がたくさんある場所である。郊外ショッピングモールの進出などによってずっと前からシャッター街化が進んでおり、言い出せばキリがないほど思い出の場所は無くなっている。ついにはシンボル的存在だったあの三越まで閉店しまった。あれはもう4年も前のことなのか、と思う。駅リニューアルが今後の古町にどれほどの影響を及ぼすのだろうか。このままどんどんオフィス街になってしまっては困る。そこにあってくれ、私の好きな場所たちよ。

 

 

県庁所在地にあるものとしてはだいぶ古く、その上迷路のようだと不評だった新潟駅がどんな変化を遂げているのか、自分の目で確かめられる日が楽しみである。また、かつてその迷路に巻き込まれて散々な目にあった県外の方にもぜひまた訪れてほしい。

それから次新潟に帰った時は古町にも訪れて、懐かしいなあと思いたい。