4/6(土)17時過ぎ。
Grabを拾い、SkyCabからホテルのあるクアタウンまで向かう。
運転手さんがかなり気さくなおじさんで、日本の話をしたり、「先週は雨だったんだよ〜いい時に来てよかったね」と言葉をかけてくれたりした。
思えばマレーシアに来てから何度もGrabを利用してきたものの、運転手と世間話をしたのはこれが初めてだった。普段はいつも行き先の確認とお礼、最低限の言葉を交わすだけなので、こういうふうに現地の人と何気ない会話ができるのは新鮮で嬉しい。この辺の運転手が観光客の受け入れに慣れているということもあるのかもしれない。
ラマダン期間中の無料炊き出し
そうこう考えながら車に揺られていると、道沿いの露店で車が停まる。
誰か運転手さんの知り合いがいたんだろうか?と首を傾げていると、お店の人が車の窓からビニール袋に入った食べ物を手渡してくれる。さらにしばらく車を進めたところでも子供達がプラ容器に入った食料をドライバーたちに配っており、私たちも前の車に続いて受け取る。
運転手さんによると、イスラム教のラマダン(ムスリムが断食を行う月)期間中は道路沿いでこのような無料炊き出しを提供しているとのこと。いずれも自分用&私たちが食べる用として多めにもらってくれた。
自分で運転していたらわざわざ停まることはなかっただろうし、運転手さんのサービス精神に感謝。
さて、ホテルに到着してから開封の儀。
運転手さんからの聞き取りを手掛かりにネットで調べつつ、一体どれがなんなのか・・・夫とともにそれを解明しながら食べた。グーグルでパッと調べただけなので定かではないが、これかな?と思った通りに以下にまとめます。
上:パイナップルジュース
流石にこれは聞き取れた。お店に生パイナップルがたくさん置いてあっただけあって、こちらのジュースも果肉入りで濃厚。炎天下の屋台だったので開封するまでちょっと不安でしたが、氷でしっかりと冷えていたので安心して飲めました。
左:ブブール・アシュラ(?)
小さい子たちが持ってきてくれたやつ。
運転手さんが「ボボル、ボボル」と言っていた。
調べてみるとマレー語でお粥=bubur(ブブール)で、日中の断食明けにお腹に入れる胃に優しいものとしてラマダン中の定番食なのだそう。
数種類の豆やとうもろこしなどが入っており、ミルクベースっぽくてかなり甘め。
グーグル先生調べでこれに最も近いものがブブール・アシュラだったのですが、定かではない。
下:ブブール・ランボック(?)
上に同じくこちらもお粥。
食べてみると辛味はないがスパイスが効いており、豆や鶏肉などの具材が細かく刻まれて入っている。
美味いカレーメシみたいな感じと言ったらいいんだろうか。結構美味しくて夫がかなりハマっていた。
お粥の中でも特にbubur lambukはラマダン期間特有のものらしい。
思わぬ偶然でご飯をゲット。そんなに多くはなかったですが小腹は満たされたので、夕食までもうちょっとゆっくりできそうです。
マハタワー周辺で食事を囲むファミリーたち
ホテルの窓から見えるマハタワーは2022年にオープンしたクアタウンの新名所らしい。
近そうなので夕食までの時間潰しがてら歩いてみることにした。
入口付近。新しいだけあって近くで見ても綺麗で都会的!撮影スポットしても良いですな。
営業時間は20時までだとネットに書いてあったのですが、残念ながら最終入場が18時まで。
上に登ると360度の眺望、展望レストランなどが楽しめたらしい。まあ先ほどSkyCabで散々高いところからの景色を見たので今回はよしとする。
せっかく来たことだし、海も近いので周辺を散歩してみる。
タワーはもうしまっているのにやけに駐車場に車が多いなと思ったらこれが理由か〜果たして何をしているんやろ?海上花火でも上がるのか?とか考えたり。お花見とかピクニックみたいな雰囲気で可愛い。
流石に日没までは待てず移動してしまったが、この後夜になっても特に賑やかな様子はない。
疑問に思ったのでホテルのお姉さんに聞いてみると、「この日に限った特別なことではなく、ラマダン期間中天気のいい時とかはああやって外で食事を囲んだりするもんなのよ」と教えてくれた。
ラマダン期間中はムスリムたちが日中の飲食ができない分、日没後の食事の内容や楽しさがより重要視されているのだなと改めて実感。
そう思うと先ほどの炊き出しのやりとりも見え方が変わってくる。受け取る時にムスリム同士が「日没までもうちょっとお勤め頑張ろうぜ!」というメッセージを交わしているように思えて、ちょっと泣けた。